健康と左官の関係
シックハウスと左官との関係
近年特に増えてきた症状で建材や内装材、家具類や家庭用品などに含まれる揮発性の高い化学物質が室内に徐々に放散することに起因する健康影響で「シックハウス症候群」と呼ばれています。
シックハウス対策の壁材としては珪藻土などの自然素材が有効です。
植物性プランクトンが堆積して出来たもので、珪藻の粒子には1ミクロンにも満たない小さな孔が無数にあります。
孔が調湿性・消臭性などに役立ちます。
左官の技術は昔ながらの知恵が盛り込まれた、人にやさしいものなのです。
左官の豆知識
左官の魅力
左官の魅力はなんといっても自然素材を使用していること、またその仕上がり一つ一つに味がでることです。
左官工事の材料となる「土」は、産地や目的によってその性質や色など、様々です。
そこで、土の特徴を十分に生かして適材適所に使い分けるのが、左官職人の腕によります。
土は自然素材のため、呼吸をしているので調湿、調温に優れ、常に快適な空間を保つことが可能です。
MATERIALS材料
セメント
石膏
石灰
漆喰
土壁
樹脂モルタル
珪藻土
METHOD工法
- 鏝押さえ(こておさえ)
- モルタルやコンクリートの表面を金鏝(かなごて)及び木鏝(きごて)で仕上げることで、金鏝3回押さえといえばモルタルの硬化進行に合わせて仕上げを金鏝で3回行う。回数が多いほどモルタルの表面が平滑でよりよい仕上げになります。
- はけ引き
- モルタル仕上げの表面がまだ硬化しない間にはけで粗面にする。
はけ目はそのままでよく、吹付仕上げの下地にもなります。 - 掻き落とし(かきおとし)
- モルタルなどの表面を硬化直前にワイヤーブラシで削り落として粗面にする仕上げです。
- リシン仕上げ
- 色モルタルに大理石の細砕石を混入したモルタルを塗り、表面が未硬化のうちワイヤーブラシで削り落として粗面に仕上げたものです。
- スタッコ仕上げ
- セメントモルタルを5~10mm程度塗り付けし鏝やローラーで表面に凸凹模様をつけた仕上げです。
- 人造研ぎ出し(じんぞうとぎだし)・テラゾー
- 顔料、白色セメントに大理石などの砕石粒を練り合わせて塗って硬化ののち、研磨つやだししたもの。
大理石の代用品。 - 人造洗い出し(じんぞうあらいだし)
- モルタルの砂に大理石などの色彩のきれいな砕石を混ぜて硬化前に表面のセメントを水に流して骨材を露出(ろしゅつ)させたものです。
- 叩き、三和土(たたき)
- 土、にがり、消石灰を混ぜ合わせて小槌(こづち)でたたいて仕上げた土間。
コンクリートの土間をコンクリートたたきといいます。